一度でもホールで稼働し、出玉を交換したことのある人は、初めて出玉を交換したときのことを思い出してみてください。
強烈な違和感を感じなかったでしょうか。
長年打ち慣れた人には当たり前すぎる光景かもしれませんが…、出玉をジェットカウンターに流し、レシートをもらう。それを景品カウンターに持っていき、特殊景品をもらう。それを店の外にある交換所で現金にする…。
…なんだこれは。普通に景品カウンターで現金を渡してくれればいいのに!
パチンコ・パチスロ歴20年の私でも、初めて景品交換したときにそう思った違和感はよく覚えています。
そう、ここではこの三店方式について説明します。
三店方式とは、ホール、景品交換店、景品問屋の三店が関係し、パチンコ・パチスロユーザーが特殊景品を経由することで、違法性を問われにくい形で出玉を現金化することができる方式のことである。(参照:Wikipedia)
なぜこんなまぎらわしい方式をとらなければならないかというと、パチンコ・パチスロは公営ギャンブルではないからなんですね。
そもそも、日本では賭博が禁止されており、特別法で認められた公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇、オートレース)以外のギャンブルは違法なのです。
この法律から逃れるため、ホールはあくまでも、「出玉を現金や金券に交換していませんよ」と言う必要が生じるのです。
そこで登場するのが、特殊景品です。地域によってゴールドだったりボールペンだったりしますが、それらをホールは景品として用意し、出玉と交換しているのです。
そして、お客は「ホールとは一切関係のない交換所で」特殊景品を現金にするというわけです。
私もホールで働いていた経験があるので知っていますが、この「ホールとは一切関係のない交換所で」ということが重要です。
ホールが直接現金や金券を渡してしまうと、それは賭博ということになってしまうからです。
ホール店員に、「交換所はどこですか?」と聞いても、教えてくれません。はぐらかされるだけです。
教えない店員はデキない店員なのではなく、よく教育されているデキる店員なのです。
だって、景品交換所はホールとは一切関係ないのですから。
交換所の場所をホールの店員がていねいに教えてしまっては、ホールと交換所の親密な関係が疑われてしまうではありませんか。
この三店方式によって、あなたが1万円投資して、1万円戻ってきたとしても、ホールは景品交換所から特殊景品を1万円以上の額で買っているので、ホールは負けなのです。
…パチンコ業界の闇の部分は深いです。
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