旧基準機とよばれるパチンコ台やスロット台は、今年の2021年11月までに完全撤去される予定となっています。
ですが、新基準機への入替はうまく進んでいないようです。
オリンピック期間中の入替も可能に
これまで、計画上はオリンピック期間中は入替を実施しないものとしていましたが、今回それが解禁されました。
想定では現時点でもっと新基準機への入替が進んでいる予定だったのですが、このままのペースでは2021年11月までに全機種の入替が間に合わない見込みとのことです。
参考記事:「オリンピック期間の遊技機の入替実施を通知」Greenbelt
もともと、旧基準機の撤去方針として、2021年1月の時点の旧基準機の台数をもとに、そこから毎月15%ずつ撤去していく、というルールが存在します。
参照:「規則改正と旧規則機の撤去スケジュール」セガサミー
このルールのなかでも、毎月15%ずつ撤去するのは「オリンピック期間の2021年7月~9月を除く」との提示があります。
ですが、実際のところ、今の状況ではオリンピック期間中にも撤去を進めなければ、完全撤去にはとうてい間に合わない、ということですね。
ホールは可能な限り旧基準機を使いたい
旧基準機の撤去がスケジュール通りに進まない根本的な原因は、旧基準機と新基準機の出玉性能の差にあります。
出玉性能の高い旧基準機は基本的に稼働の良い機種が多いため、ホールはできる限りギリギリまで旧基準機を撤去したくないと考えているからです。
旧基準機は、基本的に新基準機よりも大量出玉獲得の期待が高く、お客からの人気が高い傾向にあります。
(だからこそ、ギャンブル性を軽減するために新基準機へ入れ替えるわけですが…)
旧基準機撤去の基準(毎月15%ずつ撤去…)という方針があったとしても、特にそれを取り締まったりされないのであれば、できる限り設置しておきたい、とホールは思うものです。
ホールも商売ですし、お客としても出玉性能の高い旧基準機を打ちたい人は多いので、ホールとお客、どちらの立場からも旧基準機の撤去は遅らせたい圧力がかかっているのです。
オリンピック期間中の撤去は進むか?
今回、オリンピック期間中の旧基準機撤去が解禁されたわけですが、それによって撤去が進むかというと、そんなことはなさそうな気がします。
旧基準機を設置したいホールと、それを打ちたいお客。
そして、撤去の進捗状況に関して明確な罰則などが無い状況。
この状況では、オリンピック期間中に撤去が可能になったからといって、積極的に旧基準機を撤去するようにはならないでしょう。
しかし、2021年11月の完全撤去は刻一刻と迫ってきています。
今後の各ホールや業界の動向が気になるところです。
まとめ
オリンピック期間中にも入替を実施する方針が通知されました。
これにより旧基準機の撤去が進むかというと…そううまくはいかないのではないでしょうか。
コメント