ビギナーズラック!…無いよ、そんなの。

知識・雑学

ビギナーズラック、という言葉をご存知でしょうか。パチンコ・パチスロやその他ギャンブル類をやる人からすると、よく聞く話かもしれません。スポーツなどにおいても使われることがありますね。

直訳すると、「初心者の幸運」。初心者が初めての勝負で勝つことをいいます。

よく言われるビギナーズラックは、なぜこれだけ有名なのでしょうか。

ビギナーズラックとは、印象の強さ

結論から述べてしまいますと、ビギナーズラックなんてものは存在しません。初心者の初めての勝負が勝ちやすいだなんて、科学的に説明できる根拠があるでしょうか?そんなものはあるわけがないのです。

ただ、なぜビギナーズラックがこれだけ注目されるのかというと、その印象の強さです。

まず、ギャンブルでもスポーツでもなんでも、初心者と経験者が勝負した場合、経験者の方が勝ちやすいですよね。ここに異論はないはずです。

となると、初心者が最初の勝負で負けることはごく自然なことで、それは全く話題にはなりません。当たり前ですからね。

ところがその、初心者が負ける可能性が高い最初の勝負で勝ってしまうと、「ビギナーズラックだ!」となり、強く印象に残ってしまうのです。

これに加えて、人間は誰しも、最初の1回目の経験の方が、それ以降の経験よりも強く覚えているものです。パチンコ・パチスロを初めて打った時のこと、初めて打った機種のこと。覚えていませんか?

初めて打ったときにいくら勝ち(負け)、何の機種を打ったかは覚えていても、2回目、3回目に打ったときにいくら勝ち(負け)、何の機種を打ったかは、あまりよく覚えていないのではないでしょうか。

ビギナーズラックの印象にも同じことが言えます。最初の勝負で勝つと、大きな印象として残りやすいのです。

ビギナーズラックが無かった人ほど長期的にハマりやすい

ビギナーズラックで勝った人が、ギャンブルにのめりこんでいき、負けを繰り返して借金地獄へ落ちて破産する…。カイジ、ウシジマくん、ナニワ金融道などのマンガですぐ出てきそうな展開ですね。(知らない人すみません。)

確かに、最初の勝負で勝った人というのは、ギャンブルにハマりやすいかもしれませんが、それよりももっとハマりやすい傾向の人たちがいます。

それは、ビギナーズラックが無かった(最初の勝負で負けた)のに、ギャンブルを続けた人です。前述したように、ビギナーズラックなんてものは存在しませんので、最初の勝負では負ける人の方が多いわけですが、最初の勝負に負けたのにギャンブルを続けた人。これが一番ギャンブルにハマりやすい人です。

最初のギャンブルに勝ったのであれば、収支がプラスであるうちはまだギャンブルを続けてもいいや、という心理が働くのは理解できます。

ですが、最初のギャンブルに負けたのにまたやろうとする人は、身銭を切って痛い目を見たのにまだ続けようという人です。最初の勝負に負けた時点で、もうギャンブルはやらない、と決意する人も多い中、マイナス収支なのにまだギャンブルを続けようとする人。こちらの方がハマりやすい人だと言えないでしょうか

かく言う私も、ビギナーズラックは無く、最初は負けた人です。今ではパチンコ・パチスロ歴20年。最初に負けたのに続けた人は、ハマりやすいのです。

まとめ

ビギナーズラックなんてものは存在しません。最初に勝負したときの印象が強いので、勝った場合は強く記憶に残るだけのことなのです。

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