パチンコの新機能「遊タイム」を搭載した機種が増えてきました。
遊タイムとは、一言でいうと、スロットの天井にあたるものです。
この遊タイム、表向きは大ハマりを防ぐ、ユーザーフレンドリーな機能に思えますが…
パチンコユーザーを大きく減らす可能性をはらんだ、危険な機能だとも言えます。
最近のパチンコ新台は遊タイム搭載機が増えた
ここ最近のパチンコの新台には、遊タイムを搭載している機種が増えました。
パチンコでスロットの天井相当の動作ができる。(絶対に当たるわけではないので、天井と同じではないですが…。)
確かにこれはパチンコに新しい風を吹かせることは間違いありません。
現時点までに出ている機種でも、ミドルスペックの遊タイム搭載機としては
- リング 呪いの7日間2
- 仮面ライダー轟音
などがあり、今後新台導入される予定のミドルスペック機として、
- 真・牙狼
- 新世紀エヴァンゲリオン決戦~真紅~
といったそれなりのビッグタイトルも控えています。(2020年9月現在)
天井は結構な割を食う
別に天井に相当する機能がついたところで、普通のパチンコとそこまで変わらないだろう…と思っている人は意外と多いです。
ですが、これは間違いで、天井というのは大きく割を食います。
だからこそ、スロットで天井狙いが堅く勝てる戦略であると言え、天井狙い専門のプロもいるくらいなのです。
遊タイムにより実質的に天井が登場し、そこに期待値が集まることで、相対的に通常時の期待値が激減してしまうのです。
これは、これまでのパチンコの楽しみ方や、勝ち方の概念を大きく変えてしまいます。
パチンコの良さのひとつが失われる
これまでのパチンコは、ゼロから打ちだそうが、どれだけハマったあとに打ちだそうが、毎回当たる確率は常に一定でした。
つまり、純粋にボーダーラインを超えているか否か、のみが勝負の分かれ目であり、その他の要素は考慮する必要がありませんでした。
これはある意味、とても公平な状態と言えると思います。
誰がいつどこから打っても、大当たり確率に差がないというのは、初心者にとってはありがたいことです。
これはパチンコの良さのひとつであり、その恩恵を(知ってか知らずかは別として)享受しているプレイヤーは一定数います。
スロットでいうところの、ジャグラーを打っている常連のオジさんオバさんがこれにあたりますね。
ところが、遊タイムの登場により、現在のハマり回転数が、期待値に大きな影響を与えることになったのです。
これをパチンコユーザーが受け入れられるのかというと…懐疑的にならざるを得ません。
遊タイム搭載機 = ヒットしない機 となりうる
前述の通り、遊タイム搭載機は、天井(遊タイム)にある程度の割が持っていかれる分、通常時だけを打つ場合の期待値が低くなります。
この、通常時だけを打つ人というのは、もとからパチンコを打っている、あまり知識のないパチンコユーザーです。
つまり、もとからパチンコを打っているユーザーは、遊タイム搭載機の美味しくない部分(割の低い部分)を打つことになる可能性が高い、ということです。
この、割の低い部分のみを打つということは、結果的に「出ない」ことが多くなり、もとからいたパチンコユーザーは離れていく、ということになります。
出ない機種は人気も出ない、というのは至極当然のことです。
つまり、今後「遊タイム搭載機」=「ヒットしない機」という方程式が成立することになり得ます。
そうすると、ヒットしない遊タイム搭載機をわざわざ導入したホールは、新台入替のコストが大きくかかり、そのしわ寄せはお客へと向けられるわけです。
もちろん、遊タイムがパチンコユーザーに受け入れられ、大ヒットとなる可能性もないわけではありませんが…。
遊タイム搭載機も、遊タイムという機能自体も、長くはもたないのではないかというのが率直な感触です。
まとめ
「遊タイム」搭載機がパチンコユーザーに受け入れられるかどうか…今後が正念場です。
「遊タイム搭載機」=「ヒットしない機」となってしまう可能性をはらんでいますが、どうなるかはこれからのパチンコユーザーの動向次第です。
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