朝一で多くの人が並ぶホールは、抽選で並び順を決めるホールが多いと思います。
今でこそ、抽選マシンを使って公平な抽選ができる環境が整ってきていますが、少し前までは、とても公平とは言えない抽選が行われていたホールもあったものです。
昔は抽選マシンなんて無かったもんね。
ホール側と客側の意識の違い
まず前提として、朝一の並び順に対する考え方において、ホール側と客側で埋めがたいほど大きな熱量の差があります。
我々お客側としては、自分の入場順で打ちたい台が確保できるか、その日一日の動向が変わってきてしまいますから、熱量としてはかなり高いでしょう。
ですが、ホール側としては、朝一の並びを整理することに対する熱量は激低です。
それもそのはず、ホールは朝一に誰が最初に入場しようと最後に入場しようと、その日の売り上げが変わるといったことはほぼありません。
朝一の並び整理のために、抽選用の器材を購入したり、ましてや最もコストのかかる人件費を払ってまで店員に整理をさせる、なんてことは、できる限りしたくないのです。
管理の甘さから不正が横行
客側は入場順にかける熱量が高く、ホール側は低い。
その状況で何が起こるかというと…入場順の不正です。
少し前までは、不正のできてしまう環境のホールが数多くあったものです。
例えば、箱から入場順の書いた紙を1枚引くといったケースでは、重ねて2枚引いたり、袖に隠し持って複数枚引いたりといった、初歩的な不正のできるホールはありました。
抽選を受ける我々お客としては、とんでもないことですよね。
こういった不正を防ぐには、抽選を行う側、つまりホールの管理強化が必要なのですが、ホール側はそこにかける熱が無いので、野放しにされやすくなっていたのです。
その後、たいていは不正をしている人を見た別のお客からのクレームが入るなどして、ホール側も(しぶしぶ)管理を強化する道をたどります。
現在のようなより公平な抽選に至るまでに、このような変遷をたどってきているのです。
入場抽選の公平化は続く…
現在においても、入場抽選が完全に公平か…と言われると、疑問なところがあるのが実情でしょう。
今でも「引き子」とよばれる、朝一抽選だけに参加する人もいます。
「打ち子」は台を代わりに打ってもらう代打ちのことですが、「引き子」はこれの朝一抽選だけ版、ということですね。
ホールは入場整理券の交換や取引を禁止していますから、これもルール違反であることは間違いありません。
ですが、現実的にこれを取り締まるというのは結構無理がありそうです。
そこで登場してきているのが、顔写真を撮って整理券を発行する抽選方法です。
入場時に同一人物かの確認を行うため、整理券の受け渡しができないということですね。
そこまでやるか!といった感じですね…。
これなら完全に一人一回抽選が守られそうではありますが、導入コストと時間効率の問題から、普及はなかなか進まないのではないでしょうか。
まとめ
ホールの入場順は今でこそ公平になってきましたが、それに至るまでには変遷がありました。
まだまだ完全に公平化するための改善は続いているようです…。
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