コロナウィルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が出ているにもかかわらず、営業を続けるホールには、店名の公表を伴う休業要請を行う処置を検討中…というニュースが、Yahooニュースのトップに載りました。
休業要請に応じないパチンコ店など「さらに強い措置」を検討…西村経済再生相
ここまでしないと営業を自粛しないホールの背景には、何があるのでしょうか…。
その理由には、ホールのビジネスモデルにあるのです。
ホールはお客を依存症にすることで利益を得る
まず前提として、私も含め、ホールを訪れてパチンコ・パチスロを打つ人は、程度の差はあれど、パチンコ・パチスロを打つことに関して依存症の気があります。
パチンコ・パチスロを打ったことのある皆さんならわかると思いますが、当たったときの高揚感/幸福感、大勝ちした時の満足感は、なんとも言い難いものです。この快感を求めて、お客はホールへ足を運んでしまうのです。
パチンコ・パチスロ台を設置して営業するホールのビジネスモデルは、そのようなお客を自らのホールの依存症患者に仕立て上げ、お金を継続的に落としていってもらう、というものです。
ところが、ホールが営業を自粛してしまうと、せっかく該当のホールに来ることが習慣になっていたお客を、他の営業しているホールに流してしまうということになりかねません。
自粛によりお客を他のホールに奪われかねない
パチンコ・パチスロ依存症のもつ依存の力は非常に強く、ちょっとやそっとでは切り離すことができません。パチンコ・パチスロを打とうと思った人は、ホールが営業を自粛したところで、「いつも行ってるホールが休みか。じゃあ打たなくていいや。」とはならないのです。
そうなると、そういった人たちは近隣の営業しているホールに行くことになります。そして、それが習慣になってしまうと、もう元のホールにお客は戻ってこなくなってしまいます。
営業自粛したホールは社会的にはまっとうなことをしたはずなのに、自粛期間中に売り上げが立たないだけでなく、他のホールにお客を奪われるというダブルパンチをくらうことになってしまうのです。
こうなることがホールもわかっているので、各ホールは営業自粛したくてもできない状況となっているのです。ホールも商売ですから、営業自粛して再開したらお客が他のホールに持っていかれてしまいましたー、では済まされないわけですね。
実際のところ、都内の各ホールが営業を自粛していても、営業しているホールを求めて郊外のホールまで出かける人が後を絶たないそうです。この一件だけでも、いかにパチンコ・パチスロ依存の力が強いか、よくわかると思います。
まとめ
営業自粛しないホールの背景としては、ホールが他の店にお客を奪われないようにしなければならないという理由があります。
パチンコ・パチスロ依存の力は強く、ホールは営業自粛するとお客を他のホールに奪われてしまいます。やすやすと営業自粛するわけにはいかないという状況なのです。
参考記事:「あなたをホールへ向かわせるもの」
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