あなたをホールへ向かわせる原動力は何なのでしょうか。
ここでは、パチンコ・パチスロを語るうえで避けては通れない、 射幸心やパチンコ・パチスロ依存症について語ります。
射幸心(しゃこうしん)
もうお分かりと思いますが、あなたをホールへ向かわせる原動力というのは、射幸心(しゃこうしん)です。
パチプロ・スロプロでない一般のパチンカー・スロッターは、多かれ少なかれ、射幸心にかられてホールに足を運んでいるのです。
射幸心の定義は、「人間の心理として幸運を得たいと願う感情のことで、その心理的な欲求を抱く状態のこと。」(ウィキペディアより)です。
あなたも思い当たることがあると思います。
パチンコ・パチスロを覚えたての頃は特に、打っていないときでも、打ちたくてたまらなかったのではないでしょうか。
それこそが、射幸心をあおられている状態です。
昔は射幸心のあおり方がえげつなかった
一昔前、15年かそこら前はホールが客の射幸心をあおることになんら制限はありませんでした。
メールや店内告知など、ありとあらゆる手段で客を呼び寄せていました。
「今日の全台設定6機種は〇〇です!」といった、誰でも今すぐ打ちに行きたくなるようなメールが流れていたものです。
それに加えて、当時は今と違って爆裂機全盛の時代であり、当日いくら負けていようが、一発逆転が常にあり得ました。
象徴的であったのが、初代ミリオンゴッドのプレミア役です。
1/8192という、1日稼働していれば1回は引ける確率で、それを引けば約5,000枚(等価交換ならば10万円)出る役が存在していたのです。
プレミア役の消化中にまたプレミア役を引いたら、もう万枚です。
こんな機種が存在する環境では、常に一発逆転が頭のどこかにあり、いくらでもぶちこんでしまう人がいるというのも、わからなくはない状況ですよね。
パチンコ・パチスロ依存症
この当時、パチンコ・パチスロ依存症(ギャンブル依存症)と呼ばれる、パチンコ・パチスロにのめりこみすぎる人が増えました。
依存症はれっきとした病気であり、自らの力で克服することは難しいのです。
その結果、パチンコ・パチスロを打つために消費者金融で借金を重ね、最終的には自殺するという人が増え、社会問題となりました。
私もホール店員時代に、常連さんが借金で首が回らなくなって自殺したというウワサを聞いたりしました。
今でこそパチンコ・パチスロ業界はクリーンなイメージを打ち出そうとしていますが、依存症患者を作り出して回収するというビジネスモデルである以上、それはもともと無理な話なのです。
以降、規制が強化され、パチンコ・パチスロ台の射幸性は制限され、爆裂台は姿を消しました。
加えて、ホールが大々的に告知をしてイベントという形で集客を行うことは禁止となりました。
また、消費者金融の金利上限も引き下げられ、今に至っています。
ですが、パチンコ・パチスロ業界のビジネスモデルは今も変わっていません。ホールはお客の射幸性をあおり、集客をしています。
パチンコ・パチスロユーザが減り続けているのは、射幸性の高い機種が少なくなったから、というのが大きな理由だといわれており、私もそう思います。
われわれパチンコ・パチスロユーザはみな、程度の差こそあれ、パチンコ・パチスロ依存症の気(け)を持っています。
ホールの行う射幸性あおりに簡単に釣られないようにしましょう。
まとめ
あなたをホールに向かわせるものは「射幸心」です。
自分の射幸心に自分自身が操られないようにしましょう。
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